――実質増税で、年金水準は引き下げられる
現在受給している年金の取り扱いについて、世代間や高齢世代内の公平の視点に立って、「公的年金に対する課税(公的年金等控除)を見直すべき」ということで検討されることになっています。基礎年金給付の国庫負担割合を2分の1に引き上げる、その財源(2兆7000億円)として消費税率の引き上げなど増税論議もあり、いずれにしても、増税が垣間見えます。
――パートの妻も週20時間、年収65万円以上は加入
年金は現役世代が年金世代を支える仕組み。この制度の仕組みは改革案でも維持されます。そこで、年金財政を安定させるためには、「支え手」を増やすことが大事。改革案では、これまでの労働時間や日数に年収も加えて、厚生年金加入のハードルを低くした新基準を提案しています。 現行では、労働時間や日数が正社員の約4分の3未満のパートタイマーは厚生年金に加入しなくてもよいとされています。所定労働時間が週40時間なら、30時間が加入の目安です。改革案では、労働時間や日数を正社員の2分の1に引き下げ、さらに年収を65万円以上にすることを提案しています。年収の65万円以上というのは、働く時間が短くても年収130万円以上なら、配偶者の扶養からはずされ、自ら国民年金に加入し保険料(現在月1万3300円)を払う必要があり、新基準は、国民年金の年収より低くすることで厚生年金の加入者を増やすねらいからです。
――65歳まで働く人を増やす
働く高齢者が受け取る年金の見直しです。現在、年金の支給開始年齢は65歳に引き上げられていますが(経過措置あり)、60歳代前半層の就労を促進するために、たとえば、年金を65歳以降に繰り下げて受け取れるような仕組みです
――保険料負担を求める、給付を減額する、など4案
サラリーマンの専業主婦は第3号被保険者として、現行制度では自ら保険料負担をしないでも国民年金(基礎年金)に加入できるし、被扶養者として夫の健康保険が使えます。
この3号制度には、同じパートをしていても配偶者がいない人は保険料を負担するなど、不公平がありました。改革案では、
サラリーマン家庭に配慮して制度を存続させる案を残した
ほか、以下の案を示しています。
(1) 保険料は2号被保険者(会社員)が払うが、年金を受け取る権利を夫婦間で分割する
(2) 3号も年金を受け取るのだから、何らかの負担を求める
(3) 3号に保険料負担は求めないが、受け取る年金額を減らす
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