理想的なエルダータウンは、ものづくりも街づくりも是非この精神を貫きたい――そんな思いで今回は『ユニバーサル デザイン』を取り上げました。
|

すでにお気づきの方も多いかと思いますが、最近、某家電メーカーのテレビコマーシャル
で、『ユニバーサル デザイン』という言葉を全面に打ち出しているのを見かけます。
Universalという英語には、「宇宙の」とか、「全世界の」といった意味のほかに、「一般的
な」「普遍的な」という意味があります。では、『ユニバーサル デザイン』とはいったいど
んなデザインなのでしょうか。
『改善または特殊化された設計なしで、能力あるいは障害のレベルにかかわらず、最大限
可能な限り、すべての人々に利用しやすい環境と製品のデザイン』
これはRon Maceという学者による定義ですが、なにやら「バリアフリー」という言葉
と親戚関係にありそうですね。
|

総理府の『障害者白書』(1995年版)によれば、『障害のある人が社会生活をしていく上で、障害(バリア)となるものを除去すること。もともとは段差解消などハード面(施設)の色彩が強いが、広義には障害者の社会参加を困難にする障害の除去(ソフト面の思いやりや気持ち)を含む』――バリアフリーという言葉は、このように定義されており、最近では、ユニバーサルデザインを理想としつつ、バリアフリーの観点から家づくりや街づくりの実績を積み上げていこうとしています。
つまり、バリアフリーとはもともとあったバリア(障害)を取り除くことですが、ユニバーサルデザインは『最初からバリアが取り除かれている、すべての人々に利用しやすい環境と製品のデザイン』ということになります。たとえば、障害者だけではなく健常者にも便利な商品や環境。製品でいえば、段差なしの入り口はバリアフリーでも一般化していますが、タイルの床面との段差を少なく設計した浴槽ならば健常者にも障害のある人たちにも便利に使える――こうした考え方の製品づくりや街づくりをユニバーサルデザインといいます。
|