いまや、糖尿病は「国民病」
糖尿病の人が増え続けています。厚生労働省『糖尿病実 態調査』(平成9年11月実施)によると、「糖尿病が強く 疑われる人」が690万人、「糖尿病の可能性が否定できな い人」が680万人で、合わせて1370万人と推計されてい ます。
50代・60代の中高年者に多く、男性50代で23.5%、60 代で28.1%、女性50代で17.6%、60代で19.1%という高 率です。昔は結核、いまは糖尿病が「国民病」となってい るのです。


性・年齢階級別の「糖尿病が強く疑われる人・糖尿病の可能性を否定できない人」の割合
年令 糖尿病が強く疑
われる人
糖尿病の可能性
を否定できない
20.29 0.9% 0.4% 1.3%
30.39 1.6% 4.5% 6.1%
40.49 5.8% 7.0% 13.8%
50.59 13.5% 10.0% 23.5%
60.69 17.9% 10.8% 28.1%
70. 11.3% 11.3% 22.6%


多い!! 「糖尿病未病」

糖尿病は、血液中に含まれるブドウ糖(血糖)の量が異 常に増え、その状態が長く続くことで、さまざまな合併症 を起こす病気です。糖尿病には、ウイルス感染や免疫異常などが原因でインスリン(膵臓から分泌される、血糖値をコントロールするホルモン)がほとんど分泌されない沍^ と、肥満・過食・運動不足・不規則な生活・ストレスなど の生活習慣が深く関わって、インスリンの分泌量や分泌の タイミング、効き方が異常になる型があります。日本人 の糖尿病の9割以上が型で、近年の増加も、生活習慣に よる影響が大きいと考えられています。
糖尿病の診断基準が新しくなりましたが、問題は、インスリンの分泌に異常があっても血糖値は正常であったり、正常にも糖尿病にも属さない「境界型」の場合です。こうした場合を「糖尿病未病」と呼んでいますが、安心は禁物。
自覚症状がないまま、肥満、 高血圧、高脂血症といった異常が進行し始めているのです。 「糖尿病未病」の人は多く、「両親のいずれかが糖尿病」 あるいは「肥満が気になる」といった人は、糖尿病未病か どうか、経口ブドウ糖負荷試験の際に血液中のインスリン 濃度を調べておくとよいでしょう。








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