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高齢者の介護は"在宅"で――というのが老人介護保険の基本精神です。その背景には急増する医療費に国が絶えきれないという深刻な問題があるからです。
日本は世界でも有数の長寿国、少子化は核家族化を生み出し、さらに女性の社会進出が進み、高齢者の世話は病院頼りという風潮が強まり、ますます医療保険を圧迫するという悪循環を招いています。
もともと「看護」というのは治療を行なえば身体が回復し、もとの元気な生活ができるようにするということ。一方「介護」というのは、もって生まれた身体や知能の障害、事故などの理由で、治療で治らない健康や身体を保持する手段をいい
ます。日々身体の弱っていく高齢者はこの「介護」の分野に入ります。
ところが現実を見ますと、入院した老人たちがもう退院できるにも関わらず、病 院に長期滞在する高齢者が多いのです。退院させたくても自宅では介護できない、ゆっくり世話ができないという家庭が増えているからです。そして、こうした入院者を「社会的入院者」と呼んでいます。
また、病院に入院したいと思っても、空きベッドなく入院もできない、養護老人ホームに入りたくても半年や1年待たされるのが当たり前といったお寒い限りの実情があります。
こうした中で、介護保険制度の目玉として生まれたのがこの"グループホーム"というシステムなのです。 |
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グループホームというシステムが日本でも「介護保険制度」の目玉 として導入されたわけですが、もともとはスウェーデンではじめて導入され、アメリカでさらに発展したといわれます。
国立精神・衛生センターの調査によると、現在、日本には約156万人の痴呆性高齢者がおり、2020年には226万人に膨れ上がるといわれています。しかしながら、現在、施設などで日常生活を送る高齢者はその数%で、ほとんどの人々が自宅で介護を受けています。
介護の大変さはもう皆さんが良く知るところですが、このグループホームは誰でもが入所できるわけではありません。
グループホームは介護保険制度の「居宅サービス」の中に位置付けられていますが、実際には自宅を出てホームに移り住みます。
入所対象者は痴呆性高齢者で、介護保険認定で「要介護」と認定された人だけです。「要支援」というランクの人では入所することができません。さらに、痴呆性高齢者といっても、寝たきりの人も除外されます。
入所資格があるのは、中程度の痴呆性高齢者で、食事や歩くこと、排泄や入浴など、誰かの見守りがあれば、日常生活で自立できる、生活のための介助・援助の必要な人――こういった人がその対象になります。
つまり、グループホームは「痴呆のためにひとりでは生活できないが、誰かのサポートがあれば生活ができるような人」のための住まいということになります。
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