
フェオドール・シャリアピン(声楽家・バス)。シューマンのロシア語歌曲。1910
年以前のロシアで出たSP片面版

イギリスで1908年に製作されたパーロフォン |

毎週土曜日に開かれるノミの市で、雑多な衣類と一緒に木の箱があったので、気になって開けてもらうと、長年探していたレコードだったこともある。
また、オーケストラもので3枚1組のセットを買ったら、中から別に2枚でてきた。
それは雨宮さんが大好きだった、ヘルマン・シャイという演奏家がシューベルトの「冬の
旅」の全曲を録音した私家版だった。
その私家版はシャイの最晩年のもので、ゴムのスタンプで「冬の旅」と書いてあっただけだっ
た。
調べた限りでは本にものっていない、録音したという記録もないというものだったという。
収集するのに10年以上かけたものは、ワールター・ルードヴィッヒという演奏家のシュ
ーベルトの「美しき水車小屋の娘」全曲集(2枚1組)だそうである。

4歳くらいから、自分でSPのレコードをかけて聞いていた雨宮さんが、レコードの収集をするようになってのは、小学校に入った頃からだという。
最初は日本の流行歌に夢中になった。クラシックを集め出したのは高校生になってからだが、
そ れが高じて声楽家になってしまったと笑う。
もっとも収集癖が潜在していたのではないかと 雨宮さんは自分を疑っている。雨宮さんのコレ
クションは、実はレコードだけではなく、切手(日本の明治以来の普通切手、オーストリア)、古銭、国産自動車関係の資料(とくにオート三輪、トラックのカタログ)、山梨県内のお酒のレ
ッテルにまで及んでいる。
雨宮さんのこの性癖は、とうとう声楽家ばかりではなく博物館の学芸員の資格取得まで走らせてしまったと、自分であきれてみせた。 |