私たち日本の食料自給率は、カロリーベースで40%、穀物自給率に至ってはたった27%。世界でもこの穀物自給率が30%を切る国は珍しいといわれています。そんな中で唯一自給できているのがお米。ところが、その稲作も水田の減反は100万haに達する勢い。今や日本の農業は破滅的な段階に達しているといわれています。
 こんな状況の中で、日本の農業再建の大きな力になるのではないかと期待されているのが有機農業。また、健康は何より大切にしたい、毎日の食事も、できるなら安全な食品をと考え、いわゆる自然食品や有機食品をと心掛ける人も最近とみに増えています。でも、本当に「ホンモノ」の自然食品や有機食品ってあるのでしょうか。また、どうやって選べばいいのでしょうか?






覚えている人も多いと思いますが、トイレタリーの総合メーカーの花王が、「植物 物語」をキーワードに、メディアを動員して展開した広告作戦の成功は今も業界 の語り草になっています。  この「植物物語」が盛り上げたイメージは、澄んだ水辺のほとりに、豊かな緑 の葉を広げる美しい自然の姿であり、科学万能文明から自然への回帰――環境破 壊から地球を守り、美しい自然を子々孫々にまで残そうというエコ意識とぴった りと重なり、石鹸やシャンプー、化粧品などの売上を一気に押し上げたといわれ ています。  では、この「植物物語」シリーズは本当に自然素材や天然素材で作られたもの だったかというと、これは保証の限りではありません。  ご存知のように、自然素材や天然素材という言葉はあるものの、その基準とい うものが存在しないのでした。もちろん、有害な化学物質がまったくなかった時 代の素材や食品をイメージしても詮ないことなのですが、さまざまな食物連鎖や 環境の汚染を考えれば、それを求める方が無理というもの。にもかかわらず、私 たちの周りには、なお、「自然食品」や「天然素材を使用したもの」が数多く提 供されている――これが現実であり、私たちの悩みの種になってもいるのです。







Copyright (c) 2000 Eldertown Network All Right Reserved.