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千石沢集落の各家(現在17戸)の外壁は、「蔵」をイメージした「白と黒」ですべて統一されている。景観を統一して、それ以外の色は使えないようになっている。この地に関さんが惚れたのもそんな統一された村のイメージ作りへの意気込みであった。
敷地500坪に建坪は延べで25坪。古材を利用した古民家は釘を使わない工法であえて作ってもらったそうである。天井の「梁り」は巨大なもので、切り出した時の綱ですべり落とした跡がくっきりと残るものが使われている。壁はしっくいで仕上げ、もちろん新建材は一切使っていない。
必需品としてのストーブやいろりを配した室内はシンプルでいてまさに日本古来の民家の趣を見事に再現してある。間取りで特徴的なのが、多目的に使用できるように設計してある点で、大宴会はもちろんのこと落語や講談などもできるようなスペースどりをしてある。2階に上がる階段もわざと狭く急にして、吹き抜けの開放感を求めた。天井の圧迫感はまったくなく、ユッタリくつろげる居住感を醸している。ご本人はこの階段をよいざめの階段と呼んで、家の中でもっとも気に入っている場所のひとつでもある。
古材にこだわり、古来の工法にこだわった設計だけでなく、実際、田舎の生活を始めてみると極めて理にかなった使い勝手にも大いに満足している様子が伺われた。
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