
村でも今後は一人暮しの老人が増えてくる。しかしほとんどが自立した古老なので、そんな元気のいい人たちの「集いの場」の必要性を感じている関さんは、自宅を村の高齢者の中で、夢を持っている方々のコミュニケーションの場として開放していきたいと考えている。
夕食時になるといっしょに食事をしたりお酒を酌み交わしたいという地元の人たちが沢山きてくれることを強く望んでいる。ひとりでこの家に住む関さんのところは遠慮なく訪問できる気安さがあるようで、多い時には春から秋にかけて4〜50人ぐらい訪れる人がるとのこと。夫婦で暮らしていたら、訪問者のほうも遠慮があるだろうが、気ままな一人暮らしを楽しむこの家はある種のパブリックなコミュニケーションの場として機能しているということだろう。
また、ここに来た当初は、都会人のもてなしスタイルで、自分で料理を作ったりもしていたそうだが、たいへんな労力が必要で、今はもてなしの仕方を変えて田舎に溶け込んだやりかたでやっているそうで、そのことが地元の人たちとの隔たりを取り除いてくれたのではないかと語ってくれた。