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――立川技術専門校園芸科で学ぶ町田市・山本弘義さん(56歳)―― |
ラッキーなことに、山本さんのキャリアを見込んで、中小ではあったが、あるコンピューターのシステム会社から再就職の誘いが舞い込んできたという。
「夢は捨てきれずにいましたが、しばらくは前の仕事を生かせる会社でもう一度働くチャンスに恵まれたことは幸運でした。とはいえ、今度はそれこそ営業サポートから、会社のシステム構築まで"何でも屋"といった按配、かなりの責任を持たされてはいたのですが、57歳が定年という会社の決まりを考えると、やはり、植木いじり、土いじりという積年の夢が頭から離れなかったのも事実です」。
そんな山本さんにある決意を促したのは、都立立川技術専門校の入学案内だったという。
「昨年の暮れでしたか、この学校の案内書を見ましてね。4月から開校ということを知り、もし決意するのなら今だっと思いました。女房にも相談しました。2つ返事とは行きませんでしたが、何とか了解してもらい、定年まで1年を残して、4月の入学に間に合うように、思いきって2月に退職したんです」。
技術専門校の目的は「植物を育成するための作業や、樹木、下草、景石、竹、土などの素材を組み合せ、ひとつの庭を造る方法、完成した庭園の維持管理などについての基礎的な知識、技能を習得すること」。土壌管理、病虫害防除、草花栽培、植物管理、造園施工などの学科から、土壌肥料作業、草花栽培作業、植物管理作業、造園施工作業、庭園施工作業などの実技まで、およそ730時間、6ヶ月のカリキュラムが組まれている。
「肥料の3要素とか庭木の病気、草花の種類や、植物の形態・生理・生態といった学科学習はそれほどのこともないんですが、きついのは実習作業です。腐葉土造りや植付け作業、花壇の除草や潅水、植木の植え込みや整枝・剪定といった作業はこたえます。何しろ、これまでは机に坐りっきりといってもいい仕事、身体をこんなに激しく動かすことはありませんでしたからねェ。さらに垣根づくりや石組み、園芸工事……。毎日へとへとでした。でも、女房に『顔がとっても覇気に満ちているわ』といわれたときには嬉しくなりました」。 |
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