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自宅前写真
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某公益調査・研究機関を最後に待望のリタイア――昔のことは忘れました。今は田舎住いの一介の釣りバカ老人に過ぎません。
つまらない来歴は平にご勘弁を――という大久保さんではあるが、あれやこれやの話を繋ぎ合わせると、現役時代はなかなかのキャリアであったことが窺い知れる。 再就職の誘いを固辞して、
第2の人生の場が「何故田舎町・西会津なのか」と問えば、すかさず返ってきた答えが「私は生来の怠け者、老後はのんびり釣りをして暮らしたかったのです。お蔭様で当地の快適な住環境と愉快な仲間に恵まれ、釣りに遊びにと毎日が楽しく、そんな生活に満足していますよ。」と、うれしそうに語ってくれた。
氏は子供の頃からの、大の渓流ファン。というよりは親子2代に亘る文字通りの釣りバカなのだそうで、現役時代、仕事と称し外出しては新橋あたりの某釣具店に入り浸り。そこで知り合ったのがご当地出身のIさん。合えば必ず出るのが故郷自慢と奥川の大イワナの話。
それが機縁で奥川詣でを18年続けたのも事実だが,その間、町の情況をつぶさに観察し、この町の可能性とユニークな行政施策を知り、感動を覚えるに至ったこと。それが永住を決意する決め手になったのだそうです。釣りキチの病嵩じてと……いうのも否定出来ないそうです。
ちなみに大イワナには未だにお目にかかっていないとのことです。
確かに、東北随一を誇る飯豊山から阿賀野川に注ぐ水系は,多くの渓流ファンを惹きつけて止まない。しかし、いくら素晴らしい水と空気、それに緑が豊富とはいえ西会津は福島県の最西端,新潟県に接する山の中、雪深いところでもある。積雪10センチで交通も大混乱の東京に住み、気候温和の四国生まれの奥方をどう説得したのかは笑って答えなかったが、温泉好きにつけ込み、半ば強引に「終の棲家」を納得させたというのが真相のようだ。
「住めば都」とはよく言ったもので「月に一度は東京に帰るわよ」と宣言していた奥方も,このところ数ヶ月も帰らず、山菜取りや町営のアグリガーデン(貸し農園)に通い、
ミネラル野菜造りに熱中している由。当初は,居住は東京,西会津は釣りの基地として考えていたのだが、この地の「住み心地の良さ」故に住民票を移して2年。田舎暮らしもすっかり板につき毎日の生活をエンジョイしているようだ。