すべてにやさしい健康づくりのまち
雪国・西会津をめざしての引越し
 
大久保さんが西会津町"さゆりが丘ニュータウン"に住宅建築を開始したのは平成11年初夏のころ。待望の完成をみたのは歳明けの正月5日で、奇しくも氏の誕生日であつたという。この年は、会津でも珍しい(16年ぶりとも21年ぶりともいわれた)大雪に見舞われた年であった。ニユータウン内の積雪も2メートルに達し、県内の道路,鉄道も時々寸断される大変な降雪量であったことは記憶に新しい。たいていの場合、普通の人なら雪解けを待ち、春になってから引越しを敢行するであろう。 
 ところが自称"なまけもの"の彼はこの辺が普通人の感覚とは少し違っていた。よく言えばユニーク、常識的には無鉄砲、破天荒な行動に出たのである。どうせ雪国に居を構えるのだから、これからは嫌でも雪と付き合って行かなければならない。さすれば大雪や雪道に慣れておく必要がある。絶好のチャンス到来とばかり、愛車スカイラインを売り払い、早速4輪駆動RV車2台を購入。周囲の人人の心配をよそに免許とりたての息子さん、雪道経験皆無の奥方を伴い15往復にも及ぶ"雪国引越し大作戦"を敢行したのである。磐越高速道路の通行止めが多く,大半は降雪量の多い田島経由の一般道路を走り、何度も立ち往生の経験をしたという。業者に依頼すれば1回で済み、楽が出来るのに……。
  だが、雪道での体験は引越し後の生活に大いにプラスになったという。寒さは別として、1メートル程度の積雪には驚かなくったという南国育ちの奥方。「慣れとは恐ろしい物ですなあ」と、とぼけてはいるが雪道ドライブの面白さを体験させ、難色を示していた奥方に"雪国定住を認めさせる高等作戦"が秘められていたのかもしれない。
  西会津町は「100歳への挑戦」をスローガンに掲げ、「健康・福祉のまちづくり」を進めていることで知られている。ニユータウンに隣接してトータルケア空間が広がり,ミニチュアゴルフ場,ゲートボール場,多目的広場、野球場、プールなどを備えた「さゆり運動公園」。さらに「保険・医療・福祉ゾーン」には総合診療所,在宅介護支援センター、デイサービスセンター,温泉リハビリセンター,老人保健施設「憩いの森」、特養「さゆり園」等が機能的に整備されている。近くを流れる長谷川沿いには洒落たレストランのある温泉保養・宿泊施設「ロータス・イン」と敷地内にある10棟のコテージ、「子供運動公園」等が地元住民、観光客の憩いの場になっている。人口10000人足らずの町の公共施設としては自慢するに値するものと言えよう。「すべてにやさしい健康・福祉のまちづくり」といわれる所以である。
 
 
温泉施設『ロータスイン』   保険・医療・福祉ゾーンの看板






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